パラマウント特別委がスカイダンスとの合併承認、合意へ前進-関係者

AI要約

米メディア・映画大手パラマウント・グローバルの特別委員会が、スカイダンス・メディアとの合併を承認する方向に進展している。

取締役会が合意すれば、パラマウントの買収が近づく可能性があるが、最終的な決定はまだ行われていない。

エリソン氏とレッドストーン氏との協議再開により、取引条件が改善され、合併の可能性が再び生まれている。

パラマウント特別委がスカイダンスとの合併承認、合意へ前進-関係者

(ブルームバーグ): 米メディア・映画大手パラマウント・グローバルの取締役で構成する特別委員会は、デービッド・エリソン氏率いる米独立系映画会社スカイダンス・メディアとの合併を承認した。エリソン氏は、音楽専門ケーブル局MTVやテレビ局CBSを傘下に置くパラマウントの買収に一歩近づいた。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。

合意に至れば、大きな混乱や劇的な展開を招いた合併取引に終止符が打たれることになる。協議の部外秘を理由に匿名を条件に語った関係者によれば、7日に全員出席の取締役会が取引を承認して当事者が最終的な書類に署名する見通しで、早ければ8日にも発表される可能性がある。

ただ、最終的な決定には至っておらず、協議が物別れに終わる可能性もある。事情に詳しい別の関係者1人によれば、特別委はなお協議中で、正式な採決は行っていないという。

スカイダンスとパラマウントの合併は、複雑な取引における一歩にすぎない。エリソン氏はパラマウントの支配株主であるシャリ・レッドストーン氏の持ち株会社ナショナル・アミューズメンツをまず買収し、その後スカイダンスとパラマウントを合併させる計画だ。レッドストーン氏はエリソン氏との取引に賛成しているものの、なお最終的な承認を与える必要がある。

エリソン氏とパラマウントおよびレッドストーン氏との協議は数週間ほど前に決裂し、パラマウントの取締役会や従業員、株主に衝撃を与えていた。しかし、米オラクルの共同創業者ラリー・エリソン氏の息子であるエリソン氏はレッドストーン氏との連絡を維持し、ここ数日で交渉を復活させた。新たな条件には、ナショナル・アミューズメンツの企業価値の評価引き上げや、取引から生じる恐れのある訴訟から同社を保護するより強い表現が盛り込まれた。

原題:Skydance Is Inching Closer to Nailing a Deal for Paramount (1) (抜粋)

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