〔東京外為〕ドル、161円台前半=調整的な買いで小幅上昇(5日午前9時)

AI要約

5日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場は、調整的な買いが優勢で小幅に上昇している。前日の海外市場や米雇用統計への様子見ムードが注目されている。

前日の欧州時間は売りが強まり、「いったんは下押す展開」となった。ただ、新規の売り材料には乏しく、米国時間は動意薄だった。

ユーロは対円で上昇、対ドルで強含み。米雇用統計がドル円の動向に影響を与える可能性がある。

 5日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、調整的な買いがやや優勢で、1ドル=161円台前半で小幅に上昇している。午前9時現在、161円34~37銭と前日(午後5時、161円23~31銭)比11銭のドル高・円安。

 前日の海外市場では、欧州時間は序盤にやや買われる場面もあったが、その後は徐々に調整売りが強まり、米国時間の序盤には160円90銭台まで下げた。ただ、同水準では買い戻しが入り、161円20銭台に持ち直した。中盤以降は、同水準でのレンジ取引に終始した。東京時間の早朝はやや買われ、161円30銭台に強含んでいる。

 前日の欧州時間は、東京時間の午後に売りが強まった流れが続き、「いったんは下押す展開」(FX業者)となった。もっとも、新規の売り材料には乏しく、米国時間は独立記念日で参加者が少ない中、「総じて動意薄に終始した」(同)とされる。

 東京時間は、日本時間の今夜に6月の米雇用統計の発表を控えていることもあり、「様子見ムードが強まるだろう」(大手邦銀)と見込まれる。米雇用統計をめぐっては「このところの米経済指標が弱めとなっているため、雇用統計も弱い内容になるのではないか」(同)と指摘される。ただ、前月の米雇用統計が「想定外に強い内容になったこともあり、予想に反して強めになると、ドル円はかなり上振れる可能性もあるだろう」(同)との声が聞かれる。

 ユーロは対円で上昇、対ドルで強含み。午前9時現在、1ユーロ=174円43~45銭(前日午後5時、174円09~10銭)、対ドルでは1.0810~0810ドル(同1.0794~0794ドル)。