賃金上昇圧力、緩和傾向続く=レーンECB専務理事

AI要約

欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事は、賃金圧力が緩和しつつあり、2025─26年にかけて緩和が続く見通しであると述べた。

レーン氏によれば、賃金の上昇率は鈍化し、来年にはインフレ目標2%を達成できる水準に戻ると予想されている。

多くの企業も賃金の上昇率が3─4%程度に抑えられると見込まれており、昨年と比べて鈍化している。

賃金上昇圧力、緩和傾向続く=レーンECB専務理事

[フランクフルト 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事は4日、ECBの賃金トラッカーと企業からのフィードバックによると、賃金圧力は緩和しつつあり、2025─26年にかけて緩和が続く見通しだと述べた。

レーン氏はナポリで行った講義で「われわれが来年インフレ率が下がると考える根拠は、高い賃金上昇率の最後の年であり、賃金上昇がより正常なものになるとみられるためだ」と発言。

ECBが直接調査した企業も、賃金上昇率の大幅な鈍化を予想しており、来年までにインフレ目標2%を達成できる水準とより整合的になているという。

「昨年は多くの企業が賃金が5─6%上昇すると予想していたが、今は3─4%程度と答えている」と述べた。