フランス、第2回投票前最後の国債入札-投資家不安の度合い測る

AI要約

フランス国民議会選挙前の最後の国債入札が、投資家の不安を浮き彫りにする見込み。

政府は最長40年の国債を105億ユーロ相当発行予定で、慎重に調達目標を設定。

欧州中央銀行の量的引き締めプログラムと政治的不確実性がフランス債に影響を与える可能性。

(ブルームバーグ): フランス国民議会(下院)選挙第2回投票前で最後の国債入札は、選挙による不確実性を投資家がどう受け止めているかを浮き彫りにするだろう。

政府は4日、最長40年の国債105億ユーロ(約1兆8300億円)相当を4本立てで発行する計画。現在のボラティリティーを考慮し、調達目標は慎重を期して今年最小に抑えられている。

今回の入札はマクロン大統領による突然の選挙決定後2回目。先月実施したより短い期間の国債の入札には堅調な需要があった。

財政赤字抑制を約束しようとしない極右政権が誕生する可能性への懸念から、ドイツ債に対するフランス債のスプレッドは急上昇した。

フランス政府は年末までに、340億ユーロ以上の国債を発行する必要がある。さらに問題なのは、欧州中央銀行(ECB)による保有債券の満期償還金再投資のペースが今月から緩やかになっていることだ。

「フランスの政治的動向を別にしても、ECBの量的引き締め(QT)プログラム加速と相まって、借り入れ必要額が依然として高いことはフランス債にとって懸念材料となり得る」とUBSのストラテジスト、エマヌイル・カリマリス氏は述べた。

原題:France’s Last Bond Sale Before Vote Set to Gauge Investor Angst(抜粋)

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