米住宅、過去17年で最も手が届きにくく-所有コストは平均賃金の35%

AI要約

アメリカの一般的な家庭にとって、住宅の手が届きにくさが17年ぶりの高さに達している。住宅ローンや保険、税金などの費用が平均賃金の35.1%を占め、過去最高の水準に上昇している。

住宅ローン金利の影響や物件不足により、住宅価格が上昇し、収入増よりも支出が伸びている。各地域で住宅所有コストが平均賃金の43%を超える場所もあり、値ごろ感が損なわれている。

各地域で値ごろ感が低下しており、西部や北東部の市場が特に影響を受けている。過去の平均値よりも低下している郡がほとんどである。

(ブルームバーグ): 米国の一般的な家庭にとって、住宅は過去17年で最も手が届きにくくなっている。不動産データ会社アットムによると、住宅ローンや損害保険、税金を含む一般的な住宅にかかる費用は4-6月(第2四半期)に平均賃金の35.1%に上り、2007年以来最も高くなった。前年の同時期の32.1%から上昇した。

アットムによると、住宅ローンの金利が7%前後で推移していることに加え、物件不足により住宅の中間価格が過去最高の36万ドル(5810万円)にまで上昇し、支出の伸びが収入の伸びを上回った。米住宅市場の3分の1以上では、住宅所有コストが各地元の平均賃金の43%を占め、値ごろ感の目安とされる28%をはるかに上回っている。

カリフォルニア州のオレンジ郡とアラメダ郡、ニューヨーク州のブルックリンとナッソー郡など、西部と北東部の割高な市場で値ごろ感が最も低下した。

調査対象となった589郡のうち、98.8%に当たる582郡で、第2四半期は過去の平均値よりも値ごろ感が低下した。

原題:Home Affordability in the US Sinks to Lowest Point Since 2007(抜粋)

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