スリランカの債務再編協議、債券保有者が28%ヘアカットに同意

AI要約

スリランカ政府が126億ドルの債務再編で債権者と合意し、デフォルトから2年後の完了に向けて進む。

投資家は28%のヘアカットを受け入れ、経済成長やガバナンスに連動した債券の発行が含まれる。

合意によりスリランカは2022年にデフォルトから回復し、IMFから追加支援を受けやすくなる可能性がある。

スリランカの債務再編協議、債券保有者が28%ヘアカットに同意

(ブルームバーグ): スリランカ政府は、126億ドル(約2兆350億円)相当の債務再編で債権者と合意した。デフォルト(債務不履行)から2年を経た同国の債務再編は完了に近づいている。

第2回協議が終了した3日に公表された資料によると、投資家らは既存債券の名目額に対し28%のヘアカット(債務減免)を受け入れることに同意した。合意には支払いが経済成長に連動した債券とガバナンスに連動した債券の発行が含まれている。

今回の合意は、スリランカ政府が財政健全化に向けた措置を講じる中、1年余りにわたり行われてきた債券保有者との困難な交渉の集大成となる。これにより2022年にデフォルトに陥ったスリランカが国際資本市場へのアクセスを回復し、国際通貨基金(IMF)から追加の資金支援を得やすくなる可能性がある。

アドホック債券保有者グループはスリランカの外債残高の約50%を保有している。同グループにはアムンディやブラックロックなどが含まれる。

スリランカ政府はすでに、中国やインド、パリクラブ(主要債権国会議)など公的債権者のほか、国内債券の保有者と債務再編で合意している。

関連記事:

原題:Sri Lanka Bondholders Agree to 28% Haircut in Restructuring Deal(抜粋)

--取材協力:Anusha Ondaatjie、Kerim Karakaya、Anto Antony.

(c)2024 Bloomberg L.P.