ミラノ風ドリア「480円→290円」で売上数3倍…創業者が「サイゼリヤの料理は、まずくて高い」と語る深い理由

AI要約

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は、ビジネスパーソンを考えさせる問いに対する答えを提供する書籍だ。著者は、労働史と読書史を通じて本と労働の関係を探求し、多忙な日常において本を読むことの難しさを考察する。

本書の主題は、「本と対照的な存在となるインターネット情報の影響」という点に集約される。作者は、本と情報過多の中での情報の取捨選択について示唆し、日常生活における価値観の変化を示唆する。

著者は、忙しい現代社会においても読書を大切にする姿勢を提案する。本書は、本の持つ特性と現代社会の情報過多との間に生じる課題を探りながら、仕事と読書を両立させるためのヒントを提供している。

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、6月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サービスの編集部が紹介する――。

----------

第1位:『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆著、集英社)

第2位:『罰ゲーム化する管理職』(小林祐児著、集英社インターナショナル)

第3位:『このプリン、いま食べるか? ガマンするか?』(柿内尚文著、飛鳥新社)

第4位:『自律神経の名医が教える集中力スイッチ』(小林弘幸著、アスコム)

第5位:『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』(有川真由美著、PHP研究所)

第6位:『メンタル脳』[アンデシュ・ハンセン/マッツ・ヴェンブラード著、久山葉子(訳)、新潮社]

第7位:『まっすぐ考える』[ダリウス・フォルー著、桜田直美(訳)、サンマーク出版]

第8位:『サイゼリヤの法則』(正垣泰彦著、KADOKAWA)

第9位:『レジの行列が早く進むのは、どっち⁉』(サトウマイ著、総合法令出版)

第10位:『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』[yuuu(ユウ)著、ダイヤモンド社]

第11位:『タピオカ屋はどこへいったのか?』(菅原由一著、KADOKAWA)

第12位:『ユニクロ』(杉本貴司著、日本経済新聞出版)

第13位:『トークの教室』(藤井青銅著、河出書房新社)

第14位:『仕事の成果が上がる「自分ごと化」の法則』(千林紀子著、有隣堂)

第15位:『自分を否定しない習慣』(小澤竹俊著、アスコム)

第16位:『怒りの扱い方大全』(戸田久実著、日本経済新聞出版)

第17位:『多様性って何ですか? D&I、ジェンダー平等入門』(羽生祥子著、日経BP)

第18位:『罪と罰』[ドストエフスキー著、米川正夫(訳)、出版社名なし]

第19位:『「先延ばしグセ」が治る21の方法』[デイモン・ザハリアデス著、弓場隆(訳)、ディスカヴァー・トゥエンティワン]

第20位:『アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方』(仲山進也著、小学館)

----------

 ※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2024年6月の閲覧数ランキング

■なぜ働いていると本が読めなくなるのか

 今月の第1位は、多くのビジネスパーソンをドキッとさせた『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』でした。

 著者の三宅香帆さんは書評家でありながら、数々の自著を上梓してもいる、筋金入りの本好き。そんな三宅さんでさえ、大学院を卒業して働き始めると、スマホを見る時間はあるのに本が読めなくなったといいます。

 そこで本書では、近代以降の日本における労働史と読書史を紐解きながら、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という問いに対する答えを導き出していきます。

 その答えを一言で要約すると「本はノイズ込みの情報にあふれたメディアであり、多忙になるとノイズ込みの情報を得る余裕がなくなるから」。ここで本と対照的な存在として位置づけられるのは、インターネット検索でインスタントに得られ、すぐに役立つ情報です。

 三宅さんは本書の結びとして、「働きながら本を読める社会」をつくるために「半身で働こう」と提案しています。忙しくて本が読めていない人はもちろん、「最近ゆっくり映画を見られていないな」「推しの最新情報を追い切れていない」という人にも手に取ってほしい一冊です。