なぜ優れた人の勉強法を真似しても成績は上がらないのか?現役東大生「重要なのは、東大合格者の多くが身に着けている<ある習慣>で…」
東大生が自身の勉強法を紹介し、結果を出すための大切さを強調。
東大生や研究スペシャリストが勉強法を研究し、実践内容を公開。
東大入試の厳しさと東大生に対する誤解について説明。
大学受験、資格試験、語学、日常学習、ノート術にメモ術、さらにはスケジュール管理…。ネットの記事などでは、日々さまざまな<勉強法><学習法>が紹介されています。しかし、記事をどれだけ読んでも「結果が出ない」「続かない」という人も多いのでは。そんなお悩みに、『自分にあった方法が見つかる! 勉強法図鑑』の著者で現役東大生の西岡壱誠さんがお答えします。
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◆巷には「勉強法」が溢れているけれども…
片や
「子どもが家で勉強をしない」
「子どもの成績が上がらない」
「大学入試が変わるなかでちゃんと大学に行けるか心配」
といった親世代の声を。
そして片や…
「いくら勉強しても結果が出ない!」
「がんばっているのに、なかなかうまくいかない!」
「そもそもやる気になれない!」
そんな受験生の悩みをよく聞きます。
優れた人の勉強法を真似しても、売れている勉強本を買っても続かないし、結果がでない。やっぱり先天的な才能や地頭が足りないのかな…と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。
でもそれは、「自分にあった勉強法」を見つけられていないだけなのかもしれません――。
はじめまして。この記事を書いた西岡壱誠と申します。書籍やメディアで名前を目にされた方もいらっしゃるかもしれませんが、あらためて自己紹介したいと思います。
僕はもともと勉強しても成績が一向に上がらない、典型的な「ダメ学生」でした。でもそこから2浪して、東大に合格することができました。
合格できた理由は、東大に合格した友達や成績のよい人に頭を下げ、ノートを見せてもらって勉強法を教えてもらい、それをもとに自分に適した方法を徹底的に考え抜いたから、にほかなりません。
そこから言えることはただ一つ、「自分に合った勉強法を作れたら、必ず結果が出る」という事実です。
◆東大生への誤解
そうした経験を基に、僕は東大に合格してから、勉強法を研究するスペシャリスト集団をつくりました。現役東大生や予備校の講師、大学の先生などに集結してもらい、次のようなことをしています。
・東大生にアンケートを実施して、勉強法や使っていた参考書、生活習慣などのデータを収集、分析。
・分析結果をもとに、全国の学校現場で「リアルドラゴン桜プロジェクト」を実施して、勉強法の指導などを行う。
・これらの成果をネットメディアや書籍で公開。
今回執筆した『勉強法図鑑』でも、さまざまな勉強法を取り上げ、実際にその勉強法を実践した東大生に話を聞き、結果を分析したうえで掲載しています。
「東大生がやった」なんていうと、「どうせ東大生だからできたんでしょ?」「自分や自分の子どもには真似できない」と思われたかもしれません。でも、そんなことはありません。
加えて言えば、多くの方が東大生は何もしなくても「頭がいい」「できる人」と考えているかもしれませんが、それも違います。
もちろん記憶力がほかの人よりいいとか、記述力があるとか、尖った才能を持っている人もいます。でも才能だけでなんとかなるほど東大入試は甘くありません。
ほかの大学入試より課される科目数が多く、求められる能力も多岐にわたります。記憶力や記述力だけではなく、論理的思考力など、さまざまな能力が問われるのが東大入試なのです。