“お金の悩み”に興味が集中 2024年上半期ビジネス書ランキングベスト10

AI要約

本の要約サービス「flier」が2024年上半期の「ビジネス書の人気ランキング」を発表。『【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』が1位。

ビジネスパーソンの関心が高いお金や業務効率化に関する書籍が多くランクイン。新NISA関連の本や時間のムダを減らす方法などが人気。

2023年の出版書籍で構成されたランキングであり、ビジネスパーソンの願いや関心が垣間見える。読者は最新情報を求め、書籍を活用している。

“お金の悩み”に興味が集中 2024年上半期ビジネス書ランキングベスト10

累計会員数117万人を突破した本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、2024年上半期における「ビジネス書の人気ランキング」を発表しました。お金について知りたい! タイパをよくしたい! といった、ビジネスパーソンの願望が色濃く反映されたTOP10をご紹介します。

本ランキングは「flier」の有料会員を対象に、スマホアプリおよびウェブのアクセス数(紹介書籍の要約閲覧数)を合算し順位付けしています。計期間は、2023年12月1日~2024年5月31日です。

1位:『【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』/山口貴大(ライオン兄さん)/KADOKAWA/2023年)

2位:『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』(元山文菜/クロスメディア・パブリッシング/2023年)

3位:『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』(針貝有佳/PHP研究所/2023年)

4位:『きみのお金は誰のため』(田内学/東洋経済新報社/2023年)

5位:『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(中野信子/サンマーク出版/2023年)

6位:『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』(古屋星斗/日本経済新聞出版/2023年)

7位:『やることを8割減らすダンドリ術』(飯田剛弘/大和書房/2023年)

8位:『雑談が上手い人が話す前にやっていること』(ひきたよしあき/アスコム/2023年)

9位:『週末ひとり時間』 (池田千恵/三笠書房/2023年)

10位:『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉/ダイヤモンド社/2023年)

1位に輝いたのは、『【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』(山口貴大(ライオン兄さん)/KADOKAWA)でした。

2024年は、新NISAの始まりの年。SNSで人気の「ライオン兄さん」こと山口貴大氏が、新NISAの「攻略法」を教えてくれる本書が支持を集めました。「お金」に対する意欲の高まりは、4位の『きみのお金は誰のため』(田内学/東洋経済新報社)からも伺えます。本書は、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」でも総合グランプリを獲得している話題書です。

そして、「業務効率化」への注目も感じられます。ChatGPTなどの生成AIが席巻し、さらに加速するDXの流れにおいて、業務のタイパ・コスパを向上させたいという欲求は増す一方でしょう。

2位の『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』はその筆頭ともいえる内容の本です。仕事の属人化を防ぎ、業務棚卸表を作ることから始める本書を活用すれば、着実かつ確実に「時間のムダ」を減らすことができます。

3位『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』や7位『やることを8割減らすダンドリ術』もそうした流れで人気を得ている書籍です。

2020年から2023年のランキングでは、既刊のロングセラーがTOP10にランクインしていて、「定番書」の強さが目立っていましたが、今回はTOP10のいずれもが2023年に刊行された新刊であり、近年とはまた違ったランキングとなりました。

その年に読まれた要約のランキングを見てみると、ビジネスパーソンが何を願い、書籍に何を求めているのかが見えてきます。2024年の上半期は、「お金について知りたい」「業務効率をよくしたい」と願い、書籍の力を借りて、最新情報を得ようとする人が多かったのかもしれません。