24年春闘の平均賃上げ率、連合の「5%以上」目標達成-最終集計

AI要約

2024年春闘の平均賃上げ率は5.10%で、連合の目標を達成し、33年ぶりの高水準となった。

大手企業の業績好調が賃上げのけん引役となり、中小企業や小規模企業にも賃上げの流れが広がった。

平均賃上げ率は1991年以来の高い伸びで、春闘結果の実質賃金への影響が注目される。

(ブルームバーグ): 2024年春闘の平均賃上げ率は連合が目標として掲げた「5%以上」を達成し、33年ぶりの高水準となった。業績好調な大手企業がけん引役となり、雇用者全体の約8割を占める中小企業や小規模企業にも賃上げの流れが広がった。

日本最大の労働組合の全国組織である連合が3日、最終回答集計を発表した。平均賃上げ率は5.10%、毎月の基本給を引き上げるベースアップ(ベア)は3.56%となった。組合員300人未満の中小組合の賃上げ率は4.45%、ベアは3.16%だった。

平均賃上げ率は1991年(5.66%)以来の高い伸び。2023年の3.58%を大幅に上回った。足元では物価上昇に賃金の上昇が追いつかず、実質賃金は4月まで25カ月連続で前年比マイナスとなっているが、今後は春闘結果が実際の給与に反映されていく中でプラスへの転換が焦点となる。

(c)2024 Bloomberg L.P.