アリナミン製薬を売却 米ファンド、アジア系に

AI要約

米投資ファンドのブラックストーンがアリナミン製薬の株式をMBKパートナーズに売却することを発表。

アリナミン製薬は、アジア圏での業績拡大を目指すため、MBK傘下に入る。

武田薬品工業の子会社から分離したアリナミン製薬は、ビタミン剤やかぜ薬を取り扱っており、ブラックストーンが約2400億円で取得した。

 米投資ファンドのブラックストーンは3日、アリナミン製薬(東京)の株式を、アジアを拠点とするファンドのMBKパートナーズに売却すると発表した。売却額は非公表。アリナミン製薬は国内に加え、中国や台湾、韓国で医薬品事業を展開しており、MBK傘下に入りアジア圏で業績拡大を目指す。

 アリナミン製薬は武田薬品工業の子会社「武田コンシューマーヘルスケア」が前身。ビタミン剤「アリナミン」や、かぜ薬「ベンザブロック」など市販薬を取り扱っている。武田薬品は医療用医薬品に集中するため、2021年にブラックストーンに約2400億円で売却していた。