アジア系MBKがアリナミン製薬買収、ブラックストーンは3年で売却

AI要約

アジア系投資ファンドのMBKパートナーズが、ブラックストーン傘下のアリナミン製薬を買収することを発表。

アリナミン製薬はブラックストーンから買収された企業であり、売却が検討されていた。

アリナミン製薬はビタミン剤や風邪薬などを手掛け、売上高が増加している。

(ブルームバーグ): アジア系投資ファンドのMBKパートナーズは3日、米投資会社ブラックストーン傘下のアリナミン製薬(東京都千代田区)を買収すると発表した。買収金額は非公表。

アリナミン製薬は、もともと武田薬品工業の一般医薬品(大衆薬)を手掛ける完全子会社で、ブラックストーンが2021年に約2420億円で買収した。ブラックストーンはアリナミン製薬の売却の検討を進めてきており、MBKのほか、スウェーデンのEQT、欧州系のCVCキャピタル・パートナーズなどのプライベートエクイティー(PE、未公開株)ファンドが関心を寄せていた。

アリナミン製薬はブラックストーンの傘下入り以降、22年に「茶のしずく」ブランドでせっけんやスキンケア製品を展開する悠香ホールディングスを買収したほか、24年4月には武田薬の子会社でアリナミンブランド製品の一部などの製造を受託していた日本製薬を買収している。

アリナミン製薬の決算公告によると、23年3月期の売上高は639億円と買収時の2年前(533億円)に比べて20%増えた。同社の主力商品にはビタミン剤の「アリナミン」や風邪薬の「ベンザブロック」などがある。

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