メカニズムはマカンと共通!新型アウディ「Q6 e-tron」が目指したものとは?

AI要約

アウディが新型「Q6 e-tron」を発表し、プレミアムミッドクラスセグメントに注力することを明らかにした。PPEプラットフォームを活用し、独自のキャラクターを重視して開発されたこの車種は、カップルや若い家族向けに設計されている。

アウディは競合メーカーの新型車ラッシュに対抗すべく、Q6 e-tronを投入して市場での地位を回復しようとしている。PPEプラットフォームと100kWhのバッテリーを搭載し、先進のテクノロジーとパフォーマンスを提供する。

Q6 e-tronの全長4771mm×全幅1939mm×全高1648mmの寸法はカップルや若い家族向けに最適化されており、日常的な使い勝手とハイエンドテクノロジーを両立している。

メカニズムはマカンと共通!新型アウディ「Q6 e-tron」が目指したものとは?

 アウディが「もっとも重要なセグメント」とする「プレミアムミッドクラス」に向けて、「Q6 e-tron(イートロン)」を発表。2024年3月にお披露目され、6月にスペイン・ビルバオで、ジャーナリスト向け試乗会が開催された。

 PPEというポルシェとも共用するプラットフォームが、キーとなる技術だ。しかし、アウディは、「ポルシェとは一線を画している」とする。それはなんだろうか。

■新型車ラッシュを巻き返す

 アウディはこれまで「技術による先進」をスローガンに掲げるだけあって、新しい技術の導入に積極的なメーカーというイメージが強かった。ピュアEVのSUV「e-tron」の市場導入は2019年だ。

 このところ、競合の新型車ラッシュに圧されていた感があったが、ここにきて「ついに大きな市場を対象にしたQ6 e-tronで巻き返しにきた」と、ドライブして私は思った。

 前述のPPEとは、「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック」と呼ばれる新世代のBEV(バッテリー駆動のピュアEV)のために開発されたプラットフォームだ。

 今年1月に登場したポルシェの新世代「マカン」と共用し、100kWhの大容量プリズム型リチウムイオンバッテリーを搭載して、前後に1基ずつのモーターを搭載する全輪駆動であることもポルシェと共通。

 しかし、アウディは「自社に期待されるキャラクターを大切にしています」と、プロダクトマネージャーのクリスチャン・シュタインホルスト氏は試乗会場で語った。

 「私たちにとって、もっとも重要なのは、プレミアム・ミッドクラス・セグメントです。そのため、私たちはそのセグメントに最適なクルマを提供するために、独自の味付けを施しています」

【写真】アウディ「Q6 e-tron」真新しい内外装(70枚以上)

 Q6 e-tronのボディサイズは、全長4771mm×全幅1939mm×全高1648mmで、全長は「Q4 e-tron」よりも約20cm長く、「Q8 e-tron」よりも13cm短い。それをシュタインホルスト氏は、「全長、全高、全幅は完璧な寸法」とする。

 「このクルマの対象はカップルや若い家族で、日常的な使い勝手を求めつつも、妥協のないテクノロジーとパフォーマンスを求める人たちです」