中部電力PGが顧客情報を提供 グループ2社へ、法に抵触

AI要約

中部電力パワーグリッド(PG)が顧客情報を禁じられた法で提供していたことが発表された。

情報提供は関連企業に行われ、400万件以上の顧客情報が含まれていた。

中部電力は資本構成の見直しを行い、事態の解消に取り組む。

 中部電力の送配電子会社、中部電力パワーグリッド(PG、名古屋市)は1日、業務を委託するグループのトーエネックと中部精機(愛知県春日井市)に、電気事業法で禁じられている顧客情報の提供をしていたと発表した。中部電と中部電PGが分社化した2020年4月以降に行われていた。情報の悪用は確認されていない。

 中部電は法に抵触する状態を解消するため、同日、グループの資本構成の見直しも発表した。

 トーエネックと中部精機には、20年4月以降に400万件以上の氏名や住所といった顧客情報が提供されたとみられる。社内調査で昨年9月に判明。その後、電力・ガス取引監視等委員会に報告した。