昭和・平成・令和をつなぐ〝回る〟玩具に熱視線 ヨーヨー&ベーゴマが新形態で復活の兆し

AI要約

バンダイが「ハイパーヨーヨーアクセル アクセルオリジン」を発表し、初心者向けの新機能を搭載して復活させた。

タカラトミーの「ベイブレードX」はベイブレードの新商品で、激しいバトルが可能な新機能を追加し、大人も楽しめるようになっている。

ハイパーヨーヨーとベイブレードの復活により、親世代と子供たちが楽しめるコミュニケーションツールとして注目を集めている。

昭和・平成・令和をつなぐ〝回る〟玩具に熱視線 ヨーヨー&ベーゴマが新形態で復活の兆し

昭和と平成の時代に多くの子供たちに遊ばれた〝回る〟玩具が、令和の時代に新しい形で復活を遂げている。バンダイは1日、1990年代後半に社会現象化した「ハイパーヨーヨー」の新商品を約10年ぶりに発売すると発表。一方で、タカラトミーは昨年7月、現代版ベーゴマとして知られる「ベイブレード」の新商品を約8年ぶりにリリース。親子三世代をつなぐコミュニケーションツールとしてのファン拡大へ期待が高まる。

■初心者にも配慮

バンダイが1日発表した「ハイパーヨーヨーアクセル アクセルオリジン」は、97(平成9)年に発売し全世界で累計3000万個を販売した高性能ヨーヨー「ハイパーヨーヨー」の最新シリーズだ。

一世を風靡したハイパーヨーヨーだが、技が年々高難度化し初心者が置き去りにされるなど課題があり、2014(平成26)年ごろに人気は下火になった。「過去には『ロングスリーパー』(ヨーヨーを下のところで空回りさせる技)ができずに離脱したユーザーも多かった」(担当者)ことから、「今回は初心者でもそうした技を簡単にできる新機能を開発できたことから、満を持して復活させた」という。

20日に発売する新商品には、従来のヨーヨーでは中央に1つ搭載されていたメタルベアリングを、計3つ内臓。これにより、本体を手に持ち、ストリング(ひも)を勢いよく引くことで、本体を投げずに高速回転させることができる「アクセルシステム」という新機能の搭載に成功した。ヨーヨー従来の遊び方に加え、手に持った状態でも本体が回転するという全く新しいヨーヨーの楽しみ方を提案できるという。価格は1980円で、第1弾は全9種を展開する。

■ベイブレードは大人も楽しめる

一方、タカラトミーが昨年7月に発売した「ベイブレードX」は、昨年発売25周年を迎えたベイブレードの新商品だ。「ベイスタジアム」と呼ばれるベイブレードを戦わせるための格闘台の側面と、ベイブレードの軸にそれぞれ施された凹凸がギアとしてかみ合うと、ベイブレードが一気に加速する仕組み「X(エクストリーム)ダッシュ」を新たに搭載。加速したベイブレード同士がぶつかりやすくなる設計とし、これまで以上に激しくぶつかり合う戦いを可能にした。

攻撃や防御、持久力などを強化できるカスタマイズ機能もあり、その組み合わせも豊富に用意。子供だけでなく大人も参加できる国際大会を開催するなど、「より親子で魅力や楽しさを共有できる仕様」(担当者)が後押しし、発売からわずか半年間で国内累計出荷数200万個を突破した。

ハイパーヨーヨーとベイブレード。ともに第1期のユーザーが30~40代の親世代となり、当時の熱狂を思い起こさせる商品展開が、新たな購買欲を刺激しそうだ。