今って令和だよね? 昭和レトロな扇風機、あえてミニサイズで人気に 機能性はもちろんアップデート

AI要約

昭和レトロな扇風機が話題となっている小泉成器の「ミニ扇風機」について。

昭和レトロなデザインとコンパクトサイズが特徴であり、昨年発売後も人気が継続している。

メーカーはレトロブームに着目し、感情に訴える商品開発を今後も続けると語っている。

今って令和だよね? 昭和レトロな扇風機、あえてミニサイズで人気に 機能性はもちろんアップデート

 和室にぴったりマッチする昭和レトロな扇風機が先日、SNS上で話題になりました。昨年発売してから順調に売れているという商品について、メーカーを取材しました。

 理美容家電や調理家電などを手がける小泉成器(大阪市)が昨年発売した「ミニ扇風機」。

 カチッとボタンを押し込んで風量調節、つまみを回してのタイマー設定など、使い勝手も見た目も昭和レトロな点が特徴です。

 祖父母宅で今も使われていそうな扇風機ですが、異なるのはそのサイズ感。

 高さ412mmと小さめに設計されており、足元やデスク周りでも使えるコンパクトサイズです。

 昨年発売されると、想定以上の反響で早期完売。

 今年は不足しないように準備しているそうで、順調に売れているといいます。

 発売から1年以上経った今年もSNSで話題となり、「昭和レトロにも程がある」「昔を懐かしんで買う人も多いのでしょうね」といった反応が寄せられています。

 「レトロブームがある中で、弊社のラインナップを考えた時に扇風機だと取り組めるのではないかと考えたことが商品化のきっかけです」

 そう話すのは、商品事業部の担当者です。

 昔の製品を担当した社員がおらず、データも残っていない中で開発がスタート。

 メッキと樹脂部分のバランス、各部のカラーなどにもこだわってデザインしたといいます。

 風量スイッチのクリック感については、硬すぎず軽すぎず、昔ながらの音が鳴るように調整を重ねたそうです。

 あえてミニサイズにした理由については、こう説明します。

 「実使用の扇風機としてだけでなく、コレクションしたくなるアイテムとしても手に取って頂きやすいのではないかと考えました。実際、扇風機をお持ちのお客様からも追加購入したとのお声を頂いております」

 商品に対しては「子どもの頃を思い出した」「懐かしい気持ちを感じた」といった反応が寄せられているといいます。

 「これからも機能的な商品だけでなく、感情に振れる商品開発を続けていきたいと考えています」

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 一部家電量販店の専売品として、ミニではなく通常サイズのレトロ扇風機も製造しているそうです。