この時期便利な「携帯用扇風機」捨て方は?自治体に聞いてみると…
携帯用扇風機にはリチウムイオンバッテリーが内蔵されており、衝撃が加わると爆発の恐れがある。
携帯用扇風機を捨てる際は自治体の指示に従い、リチウムイオンバッテリーを分別して廃棄する必要がある。
福島市など一部の市ではリチウムイオンバッテリー内蔵の携帯用扇風機の回収体制が整備されておらず、火災を防ぐためにも容易に捨てないよう注意が必要。
この時期使う人も多い「携帯用扇風機」。歩きながらでも使うことができて便利ですが、衝撃が加わると、爆発してしまう恐れがあるんです。
「NITE製品評価技術基盤機構」が行った実験の映像です。しかし、地面に落下させるなど、強い衝撃が加わってしまうと…。
「バンッ」
爆発の原因は、内蔵されているリチウムイオンバッテリーです。衝撃が加わると、変形し、内部でショートを起こすことで爆発してしまいます。
また、注意が必要なのは携帯用扇風機を捨てるときです。一般のごみと一緒に捨ててしまうとごみ収集車の中で圧力が加わり、発火して、火災につながってしまいます。
NITEは、リチウムイオンバッテリー内蔵の携帯用扇風機を捨てる際は、自治体の指示に従い、分別して廃棄するよう呼びかけています。
■捨てる場合は不燃ごみ?
携帯用扇風機はどう捨てればいいのか、福島市、郡山市、いわき市の3市に聞いたところ「リチウムイオンバッテリーが付いたままでは、基本的には回収できない」ということでした。
そのため、販売店や専門業者の回収サービスを利用する必要があります。これだけ携帯用扇風機が普及していますが、簡単に捨てることはできないのが現状です。
福島市では「今年度中にはリチウムイオンバッテリー内蔵の携帯用扇風機も回収できるようにする予定」ということです。まだ回収の体制は整っていませんので、火災を防ぐためにも容易に捨てないようにしてください。