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【いつだって全開!サブロク倶楽部】 保管場所に恵まれれば塗装もエンジンもまだまだ良好! ホンダ・ライフ・ピックアップ ~Gワークス・2024年7月号より~
1980年代の旧車ワールドに足を踏み入れた人物のエピソード。
若い頃に手に入れたステップバンをカスタムし、日田さんが続けているレトロカーライフ。
純正部品を大量にストックしている日田さんの愛車ピックアップとそのカスタマイズについて。
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補修パーツの入手のしやすさ、維持費の観点から手を伸ばしにくい旧車の世界だが、
それもいまから35年以上も前の1980年代なら部品はまだまだ豊富に揃っていたものだ。
だから修理もカスタムも自由自在だった。
今回は、その時代の旧車ワールドにステップバンから入り始めた人をご紹介。
G-ワークス2024年7月号掲載
20代の頃にクルマを楽しむなら、やはり資金力がモノをいう。しかも80年代当時だと高性能車が出揃う時期でもあり、お金さえ出せばトンでもない高性能モデルが手に入った。ただ、若い時期は誰しも金ケツ。そこで趣味で乗るならサブロク軽自動車がピッタリだった。だから当時から今も乗り続けている人だと、現在60歳前後の人が多いのだ。
当時からサブロクの中でも残存数が多くてメジャーだったのがスバル360とホンダ軽の水冷モデル。どちらも部品供給がしっかりしていたので、壊れても大抵は修理できた。当時から乗っていれば純正部品を大量にストックしているひとも多い。
今回紹介する日田さんもそんな一人。現在60歳で若い頃にライフ・ステップバンを手に入れた。それこそ外板パーツも純正が出た時代なので、内外装ともカスタムを施す。そんなことを繰り返していたら同じスタイルのトラックであるピックアップにも触手が伸びてしまった。
1972年に軽セダンであるライフをベースとしたワンボックスタイプの商用車としてステップバンが新発売された。水冷エンジンを搭載するステップバンをベースにした兄弟車を開発。それが1973年発売のライフ・ピックアップで、安全基準が変更されることを受け事前に助手席にもシートベルトとヘッドレストを装備した。ステップだとリヤシート足元が凹んでいるので板で塞ぎ荷台をフラットにしていた
細部にまで宿るキレイさと小技
36年前に雑誌の個人売買欄で見つけたピックアップを手に入れ、ステップバンは手放した。ステップバンは大々的にカスタムしたが、ピックアップは小技を効かせたカスタムに止める。というのも元の状態が良かったので、大きくカスタムするのを控えたのだ。
その頃、現在も借りている2台収納可能なガレージが借りられた。そこでN360を増車しつつモンキーやダックスも手に入れる。けれど体は一つだし、イジるスペースも欲しい。そこでピックアップだけ残して他は全部手放してしまった。その分、集中してピックを触れるので足まわりは全面的に刷新。部品で揃えてパウダーコートや再メッキに出し、戻ってきたら入れ替えることで乗れない時間を無くした。
エンジンは近所でライフに乗っていた輸入車ショップ社長を頼り、当時売っていたキタコのキットを組んでボアアップ。30年前のことだが今まで壊れたことがない。それもこれも理想のガレージで保管しつつ、細かく手入れをしているから。ボディの塗装状態も手に入れた当時のままというから驚き。もはや手放すことなど考えられない。
エンジン
室内