関東CC工業会 経営実態調査 23年度下期 黒字企業89.8%に減

AI要約

関東コイルセンター工業会による経営実態アンケート結果では、2023年度下期に経常利益を確保した企業が前期から3・4ポイント低下したことが明らかになった。

自動車生産の増加で上向いた稼働率も年明け以降失速し、建築関連を含め市況が悪化。マージン縮小も懸念されている。

会員企業の業績悪化の見通しも強まり、少なくとも24年度上期は厳しい経営状況が続くとの予測が出ている。

関東コイルセンター工業会(会長=藤澤鐵雄・藤澤鋼板会長)がこのほど実施した経営実態アンケートによると、2023年度下期に経常利益を確保した企業は前回調査の上期から3・4ポイント低下し、89・8%となった。下期前半は域内の自動車生産の増加などで稼働率も上向いたが、年明け以降は建築関連を含め全般的に失速。市況悪化によるマージン縮小も響いた。会員企業では24年度上期に業績が悪化するとの見方が増えており、少なくとも上期いっぱいは厳しい経営環境が続く見通しだ。