〔米株式〕ダウ小幅続伸、36ドル高=米物価統計控え様子見(27日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式相場は27日、小幅続伸し、様子見姿勢が広がった。

市場では、米物価統計や大統領選候補者討論会を控え、取引は手控えられた。

エヌビディアやマイクロン・テクノロジー、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどが影響を受けた。

 【ニューヨーク時事】27日のニューヨーク株式相場は、翌日に米物価統計の発表を控えて様子見姿勢が広がる中、小幅続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比36.26ドル高の3万9164.06ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は53.52ポイント高の1万7858.68で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比4671万株増の9億4863万株。

 市場では、5月の米個人消費支出(PCE)物価指数や、27日夜に予定されている米大統領選候補者による討論会の内容を見極めたいとの思惑から、積極的な取引は手控えられた。ダウ平均、ナスダックともに上値は重かった。

 相場をけん引してきた米半導体大手エヌビディアは1.9%安。時価総額で世界トップに躍り出るなど、「これまでの高値を受けた利益確定売り」(市場関係者)が出やすい地合いだった。半導体大手マイクロン・テクノロジーが前日引け後に公表した業績見通しに失望感が広がり、7.1%安と相場の足かせとなった。

 業績見通しの引き下げに加え、店舗閉鎖を進める方針を示したドラッグストア大手ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは22.2%安と大きく売り込まれた。

 ダウ構成銘柄は、アマゾン・ドット・コムが2.2%高、ボーイングが2.3%高、セールスフォースが4.0%高。ゴールドマン・サックスは2.2%安、ビザは2.6%安、メルクは1.3%安だった。