ボルボ、米で小型SUVの納車延期 中国製EVの関税引き上げで

AI要約

スウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カーズが米国での小型電動SUV「EX30」の納車を延期すると発表。中国製EV関税引き上げの影響で、生産拡大に注力する方針。

米政府が中国製EVに100%以上の関税を課す方針を明らかにし、ボルボは2025年以降に米国での納車を予定。欧州連合も同様の措置を取る方針を示している。

ボルボは中国の吉利汽車傘下でEX30の生産を行い、ベルギー工場での生産拡大計画も進行中。主に北米および欧州向けに車両を供給する予定。

ボルボ、米で小型SUVの納車延期 中国製EVの関税引き上げで

[26日 ロイター] - スウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カーズは26日、小型電動SUV(スポーツタイプ多目的車)「EX30」の米国での納車を延期すると発表した。米国が中国製電気自動車(EV)の関税引き上げたためで、中国以外での生産拡大に注力する。

ボルボは先に、今年後半にEX30の米国での販売を開始すると発表した。しかし広報担当はロイターに、米政府が中国製EVに100%を超える関税を課す方針を発表したことも一因となり、米国での納車は2025年以降になると語った。

バイデン大統領は先月、中国製EVに対する関税の税率を27.5%から100%超に引き上げる方針を表明。欧州連合(EU)欧州委員会も7月から中国製EVに最大38.1%の追加関税を課すと発表した。

中国の吉利汽車傘下のボルボは、河北省張家口でEX30の生産を開始。昨年、同車の生産を2025年からベルギーの工場に拡大する計画を示していた。広報担当によるとベルギー工場は主に北米および欧州向けの車両を生産するという。