エアバス、一部航空機の引き渡し遅延の可能性を顧客に通知-関係者

AI要約

エアバスが航空会社に納入予定の一部航空機の遅延可能性を警告。サプライチェーンの問題が今後も続く見込み。

エアバスは2025年と26年に引き渡しが遅れる可能性を通知。今年通期の納入目標も下方修正。

エアバスCEOがサプライチェーン問題などによる経営環境の悪化に言及。

(ブルームバーグ): 世界最大の航空機メーカー、エアバスは、向こう2年間に納入予定の航空機の一部について遅延が発生する恐れがあると航空会社に警告している。サプライチェーンの問題が来年以降もしばらく続く可能性があることが示唆される。

事情に詳しい複数の関係者によれば、エアバスはここ数週間に顧客企業に対し、2025年と26年に予定している引き渡しの一部が契約上の期限を守れなくなる恐れがあると通知した。納入は当初の期限より数カ月遅れる可能性もあるという。関係者らは部外秘だとして匿名を条件に語った。

エアバスは今週に入り、今年通期の納入目標を下方修正。長引くサプライチェーンの問題で、同社では重要な部品の調達難が続いている。同社はまた、単通路機A320の月間生産機数を75機とする目標についても1年先送りし、2027年とした。

エアバス、今年通期の納入目標770機に引き下げ-業績予想も下方修正

ギヨーム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は下方修正発表後の電話会議で、「エアバスでは現在、特定のサプライチェーン問題が根強く続いている」と説明。そうしたサプライチェーン問題や地政学的緊張を背景に、同社の経営環境はこのところ悪化していると述べていた。

原題:Airbus Tells Airlines Some Jet Deliveries May Be Delayed (1)(抜粋)

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