レンタカーのハーツ、社債発行増額-傷んだ財務基盤強化目指す

AI要約

米レンタカー大手ハーツが社債発行額を10億ドルに増額し、投機的水準の格付けを受けて財務基盤を立て直す取り組みを進めている。

ハーツはテスラ車の大量発注に失敗し、電気自動車に過度な信頼をかけた大変革が裏目に出た状況にある。

発行利回りが12.625%の社債を発行し、JPモルガン・チェースが主導する中で、最大5億ドルの債券購入の確約も得ている。

(ブルームバーグ): 米レンタカー大手ハーツ・グローバル・ホールディングスは、社債の発行額を3割強の10億ドル(約1590億円)に増額した。同社の社債は格付けが投機的水準。電気自動車(EV)の大量発注でつまずいたハーツは財務基盤の立て直しに取り組む。

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ハーツは2029年満期の第1順位抵当権付き社債発行額を7億5000万ドルとし、従来の5億ドルから増やした。発行利回りは12.625%。参考条件は約12.75%だった。同社は当初、約13%の利回りを投資家に提示していた。

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発行はJPモルガン・チェースが主導する。同行はコメントを控えた。ハーツにコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。

20日午前の発表資料によると、同社は発行額のうち最大5億ドルについて債券購入の確約を得た。

ハーツは29年満期の第2順位抵当権付き他社株転換社債(EB債)2億5000万ドル相当も発行する。ハーツによれば、ファンドのCKアマリロともう1投資家から、全額購入する可能性のあるオーダーを受けた。

原題:Hertz Sells $750 Million of Bonds to Strengthen Finances (4)(抜粋)

--取材協力:Maria Clara Cobo、Gowri Gurumurthy、Amy Or.

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