債券上昇へ、小売売上高受け米金利低下-日銀買い入れ減額観測は重し

AI要約

債券相場は上昇傾向。米国の小売売上高が予想を下回り、長期金利が低下している。日本銀行の買い入れ減額計画が焦点となる。

米金利低下で円債先物は夜間取引で上昇。日銀の減額計画による影響も懸念される。

新発10年物国債利回りの予想レンジは0.925~0.945%。債券相場は強含みの推移とみられる。

(ブルームバーグ): 19日の債券相場は上昇が予想されている。市場予想を下回る伸びとなった小売売上高を受け、米国の長期金利が低下した流れを引き継ぐ。半面、日本銀行が次回金融政策決定会合で決める買い入れ減額計画を巡る観測が重しとなりそうだ。

三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、米金利低下で円債先物が夜間取引で上昇しており、債券相場は強含みの推移とみている。一方、日銀の買い入れ減額計画については「市場では減額幅が大きくなるのではないかとの見方が出始めており、上値は追いづらい」と述べた。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.925~0.945%(18日は0.94%で終了)、先物中心限月9月物は143円90銭~144円10銭(同143円95銭)。

米小売売上高は予想下回る、前月分も下方修正-家計逼迫の兆候

先物夜間取引で9月物は18日の日中取引終値比4銭高の143円99銭で終えた。

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