ブロードコム、AI需要が収益を大きく押し上げ-株価急伸

AI要約

半導体企業のブロードコムが人工知能関連の需要により利益と売上高が市場予想を上回る決算を発表した。

AI開発競争がブロードコムに恩恵をもたらし、2024年の通期売上高見通しも上回ると発表。

決算発表を受けてブロードコム株価が急騰し、株式分割の計画も明らかにした。

(ブルームバーグ): アップルなど大手ハイテク企業に半導体を供給するブロードコムが発表した2-4月(第2四半期)決算は、利益と売上高が市場予想を上回った。人工知能(AI)関連の需要が追い風となっており、通年業績についても市場予想を上回る見通しを示した。

一部項目を除く1株利益は10.96ドル。市場予想は10.80ドルだった。売上高は125億ドル(約1兆9600億円)と、市場予想の121億ドルを上回った。

2024年10月通期の売上高については、市場予想の506億ドル程度に対し、約510億ドルを見込む。従来は500億ドル近くとしていた。

AIシステムの開発競争は、高性能のAIチップを手がけるエヌビディアのみならず、ブロードコムのような半導体企業にも恩恵をもたらしている。ブロードコムはデータセンターに不可欠な部品など、コンピューティングやネットワークで使用されるさまざまな部品を提供しており、AIブームの追い風を受けている。ブロードコムのホック・タン最高経営責任者(CEO)はヴイエムウェア買収も業績を押し上げたと述べた。

決算の発表を受けて、ブロードコム株価は通常取引終了後の時間外取引で一時13%上昇。

同社はまた、エヌビディアに続き、1株を10株に分割する計画も明らかにした。権利付き最終日は7月15日。

原題:Broadcom Shares Surge After AI Computing Demand Fuels Growth (1)(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.