英失業率が上昇、賃金の伸びも鈍化－インフレ圧力和らぐ兆し
AI要約
英国の失業率が予想以上に上昇し、過去最高の水準に達した。一方、賃上げ圧力が弱まり、インフレ圧力も和らいでいることが示された。
政府統計局によると、失業率は4.4％に上昇し、2021年半ば以来の高水準となった。民間部門の平均週間賃金の伸びも最小となった。
イングランド銀行が利下げを検討する可能性があり、中銀は労働市場の動向を注視している。
（ブルームバーグ）： 英国の失業率は予想外に上昇し、過去２年半余りで最高となった。一方、民間部門では賃上げ圧力が弱まり、インフレ圧力が和らいでいることが示された。
政府統計局が11日発表した２－４月の失業率は4.4％に上昇し、2021年半ば以来の高水準となった。民間部門の平均週間賃金は5.8％増と、過去２年で最小の伸びだった。
イングランド銀行（英中央銀行）が夏の終わりまでに利下げを開始する可能性が残された。ベイリー総裁率いる中銀は、16年ぶりの高水準にある政策金利引き下げの時期を見極めるため労働市場に注目している。
ティー・ロウ・プライスの欧州担当チーフエコノミスト、トマス・ウィーラデック氏は「英労働市場は徐々に軟化している。「急速な軟化は利下げへの強いシグナルになる」と述べた。
原題：UK Unemployment Rises in Sign Inflationary Pressures Cool (2)（抜粋）
--取材協力：Andrew Atkinson、Irina Anghel、Constantine Courcoulas.
(c)2024 Bloomberg L.P.
