米失業率が2年半ぶり4%台 雇用統計、就業者数は大幅増27万人

AI要約

5月の米国失業率は4.0%で、前月より微増。FRBは現状を慎重に見定める構え。

非農業部門の就業者数は市場予想を上回る27万2千人増。4月は16万5千人増に修正。

4月の平均時給は前年比4.1%増。時給は縮小傾向にある。

米失業率が2年半ぶり4%台 雇用統計、就業者数は大幅増27万人

 米労働省が7日発表した雇用統計によると、5月の失業率は4.0%だった。前月は3.9%で、市場は横ばいを予想していた。失業率が4%台となるのは、2022年1月以来約2年半ぶり。ただ、歴史的にはなお低水準で、金融政策を決める米連邦準備制度理事会(FRB)は、労働市場の現状を慎重に見定める構え。

 景気動向を反映しやすい非農業部門の就業者数(5月、季節調整済み)は、前月比27万2千人増と市場予想の18万5千人増を上回った。17万5千人増だった4月の就業者数は、16万5千人増に下方修正された。

 また、4月の平均時給は前年同月比4.1%増だった。時給はおおむね4%台の伸びが続くが、伸び幅は縮小傾向だ。