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昔は[頭金]を用意するのが当たり前だった! 超低金利の今使うべき[ローン]って?
金融の知識を活用して自動車ローンを有効活用しよう。
フルローンの利用が一般的になりつつある現代での自動車購入方法について解説。
頭金の重要性や残価設定ローンのリスクについて注意が必要。
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経済は大きく揺れ動き、私たちの生活もお金の融通が難しくなってきた。変化の大きい今だからこそ、金融の知識をフル活用して、ローンを有効活用していきたいものだ。そこで自動車ユーザーと切っても切り離せない自動車ローンの使い方を、令和の最新バージョンでお伝えしていく。
文:佐々木 亘/写真:トヨタ
自動車ディーラーで車両購入時のクレジット契約をする際、「頭金はどうしますか」と聞かれることが、最近は少なくなった。
少し前なら400万円のクルマを買うのに、4分の1にあたる100万円くらいは頭金を用意して購入するというのが当たり前だったが、現在は購入諸経費すらローンの中に入れてしまう、フルローンを組むのも珍しくない。
新車を買うのに、1円も手元から出さないというのが、令和のクルマの買い方なのだ。
そんな申し込みでローン審査は大丈夫かと思う人もいると思うが、これが結構大丈夫なもの。他の金融機関で無担保ローン(カードローン等)を使っていなければ、数分で審査は終わり、承認が取れる。
通常ローン・残価設定、変則2回払いなど、ローンの種類が多岐にわたっており、必ずしも頭金を入れることが、生活を優位するとは限らなくなってきた。手元に現金を残しておく重要性が、最近では見直されてきているのだ。
お金に対する向き合い方は、人それぞれだと思うが、まず「頭金をできるだけ入れた方が良い人」に触れていく。
これに該当する人は、お金を貯めるのが苦手な人。つまり、現金が手元にあると使ってしまう人だ。こういう人は、できる限りローンを組む際には頭金を入れること。そして、ローンの種類は残価設定ではなく、通常の払い切りローンを使って欲しい。
貯められない人が残価設定ローンを使い、月々の返済額を見た目だけ下げてしまうと、残価設定ローンの満了時期に、必ずクルマを買い替えなければならず、また残価設定ローンを組むことになる。ローンの金額はどんどんと大きくなり、残価設定ローンから抜け出せなくなるのだ。
筆者はこれを「残価設定ローンの無限ループ」と呼ぶ。
使いやすいイメージが強い残価設定ローンだが、最終回支払い額を「貯める」もしくは「残しておく」ことができない人は、絶対に足を踏み入れてはいけない。安くなった月々の返済は、まとめて最後に大きな額になって降りかかってくる。
ローン地獄に陥らないためにも、知識を持って残価設定ローンと向き合って欲しい。