アップル、待望のAIシステム発表へ-WWDCでの注目点

AI要約

アップルは新たな製品カテゴリーに最初から飛びつくことはせず、既存の分野に製品を投入する戦略を持つ。

最近2年間続いている生成AIの熱狂に乗じ、アップルが人工知能分野に進出する準備を進めている。

アップルは世界開発者会議で、アプリや機能に深くAIを統合する計画を発表する見込みで、新たなAIシステム"アップル・インテリジェンス"を発表する可能性が高い。

アップル、待望のAIシステム発表へ-WWDCでの注目点

(ブルームバーグ): 米アップルは通常、新しい製品カテゴリーに最初から飛びつくことはしない。スマートフォンの「iPhone」、腕時計型端末「Apple Watch」、複合現実(MR)ヘッドセット「Vision Pro」もそうだった。すでに立ち上がっていた分野に製品を投入し、自らの足跡を残す方法を見つけてきた。

人工知能(AI)分野でもそれをしようとしているようだ。生成AIの熱狂が始まってから2年近くが過ぎた今、この技術に関するビジョンを打ち出す準備を進めている。米太平洋時間10日午前10時(日本時間11日午前2時)に開幕する世界開発者会議(WWDC)で同社は、主要なアプリや機能にAIを深く統合する計画を発表するとみられている。プライバシーとセキュリティーへのコミットメントも忘れないだろう。

アップルの計画に詳しい関係者によると、同社の新たなAIシステムは「アップル・インテリジェンス」と呼ばれ、iPhone、iPad、Macそれぞれの基本ソフト(OS)の新バージョンに搭載される。対話型AIの「ChatGPT」を開発したオープンAIとの提携もあるだろう。

通常は約2時間行われるWWDCでの基調講演だが、今回はその約半分をAI関連が占めるとみられる。アップルの広報担当はコメントを控えた。

基調講演で予想されるAIに関する主な内容は以下の通り。

原題:What Apple Plans to Show at Its AI-Focused Developers Conference(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.