大損害を被ったウクライナ軍の「エイブラムス」戦車 ついに「鳥かご」装甲を追加へ

AI要約

ウクライナ軍がM1A1「エイブラムス」戦車に対ドローン対策用の「コープケージ」を装着し、その背景や効果について報じられています。

M1A1「エイブラムス」の損害を抑制するための追加装備や現状の戦場状況についての懸念が表明されています。

装備の追加によりM1A1「エイブラムス」の前線復帰の可能性も示唆されており、注目が集まっています。

大損害を被ったウクライナ軍の「エイブラムス」戦車 ついに「鳥かご」装甲を追加へ

 ウクライナ軍が M1A1「エイブラムス」戦車に対ドローン対策用の「コープケージ(鳥かご)」を付けた画像が2024年5月末頃から、SNSで拡散されています。

 M1A1「エイブラムス」は2023年9月にアメリカからウクライナに31両が供与されました。同車は旧式とはいえ、アメリカ軍が使用するM1A2に近い性能に改修したといわれていましたが、その期待に反し実戦投入直後から被害が相次ぎ、多数の車両が失われたことで、同戦車を後方へ下げたという報道もありました。

 この損失を抑制するため、M1A1「エイブラムス」には、追加装甲の一種である旧ソ連製の「爆発反応装甲(ERA)」である「Kontakt-1」がシャーシ前面の下部と上部に装着されたことが明らかとなっていましたが、この装備に加え、さらに今回は、砲塔を覆うケージが追加されたことが確認されました。

 現状、ウクライナの戦場では戦車同士の戦闘はあまり発生しておらず、M1A1「エイブラムス」の損傷や損失の殆どは対戦車地雷や自爆ドローンによる攻撃と言われています。これまで、ロシア軍戦車がドローン対策のため、車両全体を金属製のケージで覆っている姿は何度も確認できましたが、M1A1「エイブラムス」が同様の装備をしているのが確認されたのは今回が初めてとなります。

 なお、今回ケージを装備したことでM1A1「エイブラムス」が前線に復帰する可能性もあるのではと、一部防衛系メディアやウクライナメディアなどでは報じられています。