夏休みに「京都旅行」に行こうとしたら、ホテルが家族4人で「1泊5万円以上」でびっくり! どうして円安なのに、宿泊料金が上がっているのでしょうか?

AI要約

円安によって海外旅行が高額化し、国内旅行が増加している状況について解説。

海外旅行に必要な費用が増加し、外国人旅行者の増加や日本人の国内旅行需要が高まっていることから、国内宿泊料金が上昇している。

2023年度の消費者物価指数において、国内ホテルの宿泊料は前年度比25.5%増加している。

夏休みに「京都旅行」に行こうとしたら、ホテルが家族4人で「1泊5万円以上」でびっくり! どうして円安なのに、宿泊料金が上がっているのでしょうか?

夏休みに毎年旅行しているけれど、円安で海外旅行には行きにくくなり、今夏は国内旅行を計画しているという人もいるかもしれません。しかし、京都など国内旅行を計画してホテルの宿泊料金を調べると、家族4人で1泊2万円程度で宿泊できるところもありますが、高級宿や食事つきプランなら5万円以上からと以前よりかなり高くなっていてびっくりした人も多いのではないでしょうか。

本記事では、円安で海外旅行しにくい理由や、円安なのに国内ホテルの値段が上がっている理由などを解説します。

本記事執筆時点での為替レートは1ドル=約160円です。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、2019年から2021年の年間平均は1ドル=約108~110円、2022年平均は1ドル=約132円、2023年平均は1ドル=約141円でした。

海外旅行に行き、現地で1万ドル支払う場合、2019年~2021年までは108万~110万円だったのが、2024年は160万円と50万円以上も多く必要になります。また、海外でも物価が上昇しており、以前と同じように旅行をしたとしても、必要なお金が2倍以上になることも珍しくありません。そういった背景から、今は海外旅行は難しいと感じている人も少なくないようです。

「国内旅行なら円安の影響を受けないのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、円安により国内旅行の需要は急激に増しています。

まず海外から日本への旅行者が急増しています。円安によって100万円の旅行に必要なお金が2019年~2022年の時は約9100~9300ドル必要だったのに対して、今では約6250ドルとなる計算です。外国人旅行者からすると、日本への旅行は非常に割安になっているのです。

また日本人の旅行者も、円安のため海外ではなく国内旅行を選択する人が多くなり、結果として国内ホテルの需要が増え、宿泊料金が高騰しています。2023年度の消費者物価指数において、宿泊料は前年度比 25.5%増となりました。