米空軍、E-4Bの空中給油シーン公開

AI要約

米空軍のAFGSCがE-4BとKC-135の空中給油を公開。

E-4BはNAOCと第595指揮統制群の隊員を搭乗。SAOCプロジェクトで後継機を開発。

SAOCは2036年完成予定。747-8を取得、NC3システムはコリンズ・エアロスペースが受注。

米空軍、E-4Bの空中給油シーン公開

 米空軍で核兵器を運用するAFGSC(地球規模打撃コマンド)は、米空軍の空中指揮機E-4B「ナイトウォッチ」の2号機(73-1677)が空中給油・輸送機KC-135「ストラトタンカー」から空中給油を受ける写真を公開した。

 X(旧Twitter)に投稿された写真では、KC-135の機体後部から給油用のフライングブームが伸びており、E-4Bが後ろに続いている。E-4BとKC-135の腹部からのカットやE-4Bのコックピットも公開している。

 投稿によると、E-4Bの機内では50人以上のNAOC(国家空中作戦センター)のスタッフと、第595指揮統制群の隊員が任務に就いているという。

 E-4Bは、核戦争を想定したボーイング747-200B型機を母体とする空中指揮機で「Doomsday planes」とも呼ばれている。全4機が稼働しているものの老朽化が進み、後継機プロジェクト「SAOC(生存可能な空中作戦センター)」の開発を米SNC(シエラ・ネバダ・コーポレーション)が受注した。

 SAOCは、2036年に開発が完了する見通しで、大韓航空(KAL/KL)が保有する747-8を5機取得後に改修。NC3(核の指揮・統制・通信)システムは、米RTX(旧レイセオン・テクノロジーズ)傘下のコリンズ・エアロスペースが受注した。747-8の製造はすでに終了しており、747の最終号機となる1574機目は貨物型の747-8F(登録記号N863GT)で、アトラスエアー(GTI/5Y)などを傘下に持つアトラス・エア・ワールドワイドへ2023年1月31日に引き渡された。