少女時代ユナへの「人種差別疑惑」で物議のカンヌ映画祭警護員、ウクライナのモデルにも「暴力的な振る舞い」…動画拡散

AI要約

第77回カンヌ国際映画祭での人種差別問題に関する訴訟について報道された。モデルが警護担当者から暴力を受け、10万ユーロの損害賠償を求めて提訴したことが明らかになった。

警護担当者は有色人種の参加者に対して不適切な振る舞いを繰り返し、物議を醸した。レッドカーペットでの事件や警備員とのやり取りがSNSで話題となり、警護担当者の問題行動が明るみに出た。

有色人種の女優たちも不快な経験を共有し、警護担当者の行動が明らかな人種差別だと指摘した。主催側は謝罪しておらず、問題が大きくなっている。

少女時代ユナへの「人種差別疑惑」で物議のカンヌ映画祭警護員、ウクライナのモデルにも「暴力的な振る舞い」…動画拡散

 先月25日に閉幕した第77回カンヌ国際映画祭が、有色人種の参加者に対するある警護担当者の人種差別的な振る舞いにより訴訟を起こされた。この警護担当者は同映画祭のレッドカーペット・イベントで、ガールズグループ少女時代のメンバーで女優のユナ(イム・ユナ)にも人種差別的な振る舞いを見せ、物議を醸した人物だ。

 英BBCが先月31日に報道したところによると、ウクライナ出身のモデル、サワ・ポンティイスカ(Sawa Pontyjska)がこのほど、カンヌ国際映画祭の主催側を相手取り訴訟を起こしたとのことだ。サワは「乱暴な振る舞いにより立ちはだかった警護担当者から身体的暴行を受け、精神的被害に遭い、私の評判も損なわれた」として主催側に10万ユーロ(約1700万円)の損害賠償を請求した。そして、交流サイト(SNS)の自身のアカウントに掲載した動画では、「弁護士を探す」と語った。

 事件は先月21日、サワが同映画祭の会場であるリュミエール大劇場の入口でポーズしようとした時に発生した。ある警護担当者がサワを制止し、急いで劇場に入れようとした。この警護担当者はサワが抵抗すると、腰をつかんで腕力で引き入れようとした。サワはこの時、体をよじってその場に座り込んだ。この様子が写っている動画はSNSで1600万回以上再生され、話題を呼んだ。サワは「主催側に連絡して謝罪を要求したが、回答はない」と明らかにした。

 問題の警護担当者は先月19日、ユナがレッドカーペットに立った時も腕を伸ばして遮り、報道陣とのやり取りを妨害するなどの振る舞いで物議を醸した人物だ。この警護担当者は今回のイベント会場で、米ガールズグループ、デスティニーズ・チャイルドの元メンバーで女優ケリー・ローランド、ドミニカ出身の女優マシエル・タベラスとも摩擦を起こした。制止された人物がすべて有色人種だったため、人種差別騒動が巻き起こった。ケリーは「レッドカーペット・イベントには私とはまったく似ていない女性たちも出席していたが、彼女たちは(この警護担当者に)叱られたり、押し出されたりするようなことはされていなかった」と不快感をあらわにした。

ユ・ジェイン記者