「体臭で苦情」と機外へ 米黒人3男性、人種差別受けたとアメリカン航空を提訴

AI要約

アメリカン航空から人種差別を受けたとして黒人男性3人が提訴

客室乗務員が「体臭について苦情があった」と理由に機内から降ろす

原告は人種差別を訴え損害賠償を求める

米国で黒人男性3人が29日、航空大手、アメリカン航空から人種差別を受けたとしてニューヨークの連邦地裁に提訴した。「体臭に関する苦情」を理由に出発直前、搭乗機から一時的に降ろされたとしている。

提訴については、3人を代表して消費者団体「パブリック・シチズン」が発表した。訴状によると、今年1月、原告3人はアリゾナ州フェニックスからニューヨークへ向かう便に乗り、出発直前、客室乗務員から説明なしに機内から出るよう指示された。互いに知人ではなく、別々の席に座っていた。ほかにも降ろされた客がおり、黒人男性客が対象になったようだったとしている。

原告が説明を求めると、「どの乗客のものか分からないが、体臭について苦情があったため」と言われたという。黒人客らは搭乗口で待たされたが、約1時間後、機内に戻され、飛行機はそのまま出発した。乗客のほとんどは白人で、機長は体臭のせいで出発が遅れたとアナウンスしたという。

原告は「人種や肌の色で差別され、屈辱を受けた」と主張し、損害賠償を求めている。米CNNテレビによると、アメリカン航空は「われわれは差別の苦情はすべて真剣に受け止める。状況を調査している」とする声明を出した。