ウクライナとロシア、捕虜150人を交換 国境警備隊員ら帰還

AI要約

ウクライナとロシアは5月31日、計150人の捕虜交換を実施した。捕虜交換は今年2月以来のもので、アラブ首長国連邦の仲介により実現した。

ウクライナに帰還した捕虜には、ロシアの侵攻に抵抗した人々が含まれており、ズミイヌイ島の国境警備隊員やマリウポリで捕虜になった兵士らが含まれている。

ウクライナのゼレンスキー大統領はフェイスブックで、依然として捕虜となっている国民を探し出す努力を続ける意向を示した。

ウクライナとロシア、捕虜150人を交換 国境警備隊員ら帰還

 ウクライナとロシアは5月31日、計150人の捕虜交換を実施したと発表した。ロイター通信によると、捕虜交換は今年2月以来となる。アラブ首長国連邦の仲介で実現し、双方に各75人が帰還した。

 ウクライナメディアによると、ウクライナに帰還した捕虜の中には、ロシアの侵攻が始まった2022年2月24日、露軍の黒海艦隊に対して降伏を拒否し、抵抗の象徴となったズミイヌイ島の国境警備隊員19人や、同年5月に陥落した東部ドネツク州マリウポリで捕虜となった兵士10人が含まれている。民間人も4人いるという。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は31日、フェイスブックへの投稿で「(捕虜となっている)私たちの国民を全員見つけ出す努力を続ける」と述べた。ロシア国防省も通信アプリ「テレグラム」で、バスで家路に就く兵士たちの映像を公開した。【ベルリン五十嵐朋子】