中国主席、アラブ諸国と関係強化訴え 世界平和のモデルに

AI要約

中国の習近平国家主席は、中国・アラブ諸国協力フォーラムで世界の平和と安定を目指す関係を構築したいと表明。

習氏はアラブ諸国と長期的な平和と安定の達成に協力し、紛争地域の問題解決に取り組む意向。

中国はガザへの支援を強化し、再生可能エネルギープロジェクトへの投資や2030年のサミット開催などの取り組みを紹介。

中国主席、アラブ諸国と関係強化訴え 世界平和のモデルに

[北京 30日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は30日に北京で開いた「中国・アラブ諸国協力フォーラム」で演説し、世界の平和と安定を維持するためのモデルとなるような関係をアラブ諸国と構築したいと表明した。国営メディアが伝えた。

習氏は公平性と正義を保ち長期的な平和と安定の達成に資する方法でアラブ諸国と協力して紛争地域の問題を解決する用意があると述べた。

戦争は永遠には続かず、正義が永久に失われることはないと指摘。「2国家解決」は恣意的に揺らぐものではないと述べ、パレスチナ自治区ガザでの戦争に言及した。

フォーラムにはバーレーン、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、チュニジアの国家元首や、他のアラブ連盟加盟国の外相らが出席した。

習氏はガザにおける人道危機の緩和と戦後復興を支援し続けると述べ、5億元(6900万ドル)の追加資金を拠出すると約束。ガザへの緊急支援を後押しするため、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に300万ドルを寄付するとも述べた。

また、アラブ諸国と石油・ガスを含むいくつかの分野でさらに協力し、より大規模な投資も行っていくと表明。中国のエネルギー企業や金融機関がアラブ諸国における総設備容量300万キロワット以上の再生可能エネプロジェクトに参加するための支援を約束した。

中国は2026年に第2回中国・アラブ諸国首脳会議(サミット)を開催するとも表明した。