高収入なのに経済的に不安定な人々「HIFI」とは(海外)
HIFIとは、高所得で経済的に不安定な人々のことを指す。
HIFIの主な特徴として、ミレニアル世代とZ世代が多く含まれ、富を誇示したがる傾向があるが、ライフスタイルの悪化やインフレにより経済的な将来が不安定な状況にある。
アメリカの成人を対象とした調査から、40代以下の人々の中で経済的遅れを感じている割合が高く、インフレや生活費の高騰、借金の重圧が要因とされている。
HIFIとは、高所得で経済的に不安定な人々のことを指す。
HIFIにはミレニアル世代とZ世代が多く、彼らは富を誇示したがる傾向にある。
しかし、ライフスタイルの悪化とインフレが、彼らの経済的な将来を苦しめている可能性がある。
多くのアメリカ人は自分たちを裕福に見せることを望んでいる。そのために、お気に入りのセレブからインスピレーションを得たり、急速に変化するトレンドに付いていこうとする人もいる。いずれにせよ彼らは大金を費やしているのだ。
このカテゴリーに入るのは、HIFI(High Income, Financially Insecure)、つまり高収入だが経済的に不安定な人々だ。HIFIは、DINKs(Double Income, No Kids)、HENRYs(High Earner, Not Rich Yet)、ALICEs(Asset Limited, Income Constrained, Employed)に続く、アメリカ人の経済状況の一面を表す最新の略語だ。
シャーウッド・ニュース(Sherwood News)によると、HIFIはミレニアル世代とZ世代が多くを占めており、「オールドマネー」や「静かな贅沢(クワイエット・ラグジュアリー)」の雰囲気を醸し出したいものの、ライフスタイルの変化についていけずにいる。
クレジット・カルマ(Credit Karma)が2023年12月に発表したアメリカの成人1006人を対象とした調査では、40代以下の人々は以前の世代よりも早い時期に富を蓄積しているが、Z世代の48%、ミレニアル世代の59%は「経済的に遅れを取っていると感じている」と回答した。
これは、インフレによる物価の高止まり、アメリカの都市部での生活費の高騰、新型コロナウイルスのパンデミック時の政府からの援助金が終了したことに加え、学生ローンやクレジットカードの負債が重なったためと考えられる。