ロンドン夕刊紙、週刊に 200年の歴史、読者減少

AI要約

ロンドンの歴史ある夕刊紙イブニング・スタンダードが日刊を廃止し、週刊に移行する方針を明らかにした。

新型コロナウイルスの影響や読者数の減少により、発行部数の落ち込みや損失が発生している。

2009年から無料配布されてきたが、通勤者減少や地下鉄駅の無線LAN普及により読者数が減少した。

 【ロンドン共同】約200年の歴史を持つロンドンの夕刊紙イブニング・スタンダードが日刊を廃止し、週刊に移行する方針を明らかにした。英BBC放送などが29日、報じた。ロンドンの地下鉄駅などを拠点に2009年から無料配布されてきたが、新型コロナウイルス禍で在宅勤務が定着して通勤者が減ったことや地下鉄駅の無線LAN普及が読者減少につながった。

 発行元イブニング・スタンダード社のカナレック会長が29日付の社内文書で方針を説明した。BBC放送によると、発行部数は過去5年で85万部から27万5千部に落ち込み、損失は過去6年で計8450万ポンド(約169億円)に上った。