ロシア制裁強化を 米財務副長官、ウクライナ訪問

AI要約

米財務副長官がウクライナを訪問し、ロシアへの制裁強化や支援のあり方について協議

ウクライナの経済見通しや公共サービス維持について意見交換

中国がロシア軍需産業の物資供給源になっている懸念を表明

 【ワシントン時事】アデエモ米財務副長官は29日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、マルチェンコ財務相ら政府高官と会談した。

 侵攻を続けるロシアへの制裁強化や、ウクライナ経済の動向、支援のあり方について協議した。

 米財務省によると、アデエモ氏はマルチェンコ氏との会談で、ロシアの侵攻が長引く中でのウクライナの経済見通しや、国民への不可欠な公共サービス維持、ロシアの凍結資産を活用した支援を話し合った。大統領府高官には、ロシアの軍需産業が必要とする重要物資の調達を途絶させる方策などについても説明したという。

 米国は、特に中国がロシア軍需産業にとって重要な物資供給源となっていることに懸念を深めている。アデエモ氏はキーウで、米ブルームバーグテレビのインタビューに応じ、「ロシアが武器製造に必要な物資を入手することを引き続き妨げるには、一層の措置が求められる」と訴えた。