ラファ周辺2カ所にイスラエル軍の新たな攻撃、死者29人

AI要約

パレスチナ自治区ガザ地区南部でイスラエル軍の攻撃により少なくとも29人が死亡。ラファ周辺の避難キャンプが被害を受ける。

攻撃によりタル・アル・スルタンの避難キャンプで8人、マワシの避難キャンプで21人が死亡。イスラエル軍は攻撃を否定。

避難民らが急いでキャンプから退避する様子が映し出される中、被害が拡大する状況が続いている。

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の最南部ラファ周辺で28日、新たに2カ所がイスラエル軍の攻撃を受け、ガザ保健省とラファの緊急対応当局によると少なくとも29人が死亡した。

現地の住民やCNN契約記者の話によると、まず同日午前3時ごろ、ラファ西部タル・アル・スルタンの避難キャンプで三つのテントが攻撃を受けた。緊急当局によれば、少なくとも8人の死者が出た。

契約記者の映像によると、キャンプに隣接する国連倉庫の壁も破損した。

現場から約150メートル離れた別のキャンプでは26日、イスラエル軍の空爆と火災で少なくとも45人が死亡、200人以上が負傷していた。

映像には、タル・アル・スルタンの避難民らが仮設住居を片付けて荷物をまとめ、トラックやロバが引く荷車でキャンプから退避する場面も映っている。

ガザ保健省によると、さらに同日午後、ラファの北側に位置する沿岸部マワシの避難キャンプが攻撃を受け、女性13人を含む少なくとも21人が死亡した。負傷者は少なくとも64人で、このうち10人は重体とされる。

イスラエル軍はマワシの人道区域に対する攻撃を否定した。CNNはイスラエル軍に、キャンプ付近の国連倉庫など、マワシの別の場所を攻撃したかと質問したが、返答は得られていない。