トランプ氏側、コーエン元顧問弁護士を「史上最大のうそつき」と批判し無罪主張…不倫口止め訴訟

AI要約

トランプ前大統領が不倫の口止め料を不正に処理したとされる刑事裁判で最終弁論が行われた。

弁護側はコーエン氏の証言を史上最大のうそつきと批判し、改めて無罪を主張した。

検察側は口止め料の支払いは違法ではないが、業務記録に虚偽内容を記載したのは違法行為にあたると主張している。

 【ニューヨーク=山本貴徳】米国のトランプ前大統領が不倫の口止め料を不正に処理したとされる刑事裁判は28日、ニューヨーク州地裁で最終弁論が行われた。米CNNによると、弁護側はトランプ氏の指示で支払ったと証言した元顧問弁護士のマイケル・コーエン氏について、「史上最大のうそつき」と批判し、改めて無罪を主張した。

 弁護側は、コーエン氏の証言に矛盾があると指摘し、不倫相手とされる女性に対する支払いはコーエン氏が独断で行ったと強調した。トランプ氏の一族が経営する企業からコーエン氏にお金を支払ったのは、肩代わりしてもらった費用を弁済したのではなく、正当な弁護士費用だと説明した。

 これに対し、検察側はコーエン氏が受け取ったという手書きの小切手を見せて、「トランプ氏以外に小切手に署名できる者はいない」と反論した。口止め料の支払いは違法ではないが、業務記録に虚偽内容を記載したのは違法行為にあたると検察側は主張している。

 トランプ氏は、口止め料を支払ったことを隠すため、会社の帳簿に「弁護士費用」などと偽った内容を書いたとして起訴されている。市民から選ばれた陪審員12人は、29日にも有罪か無罪かを話し合う評議に入る見通しだ。