欧州3カ国がパレスチナ承認 和平促す狙い、イスラエルは反発

AI要約

スペインとノルウェーがパレスチナを国家承認し、アイルランドも同様の措置を取る。イスラエルに対する圧力とパレスチナとの和平促進を狙いとしている。

パレスチナは約140カ国によって国家承認されているが、G7や欧州連合加盟国などが未承認。他のEU加盟国も承認を表明する見通し。

イスラエルは3カ国に対して大使の召還を命令し、強く反発している。

 【ロンドン、パリ共同】スペイン、ノルウェーの欧州2カ国は28日、パレスチナを正式に国家承認した。欧州メディアが伝えた。アイルランドも同日中に承認する。パレスチナ自治区ガザの戦闘終結に向けてイスラエルに圧力をかけ、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」による和平実現を促す狙いだ。イスラエルは強く反発している。

 これまでに約140カ国がパレスチナを国家承認しているが、日米など先進7カ国(G7)は未承認で、パレスチナ国家樹立の実現は遠い。欧州連合(EU)加盟国のスロベニアとマルタも近く承認を表明する見通し。

 イスラエルは3カ国に駐在する大使の召還を命令した。