WHO総会開幕 難航する「パンデミック条約」など協議へ

AI要約

世界保健機関の総会が開幕し、パンデミック条約などの合意が未だに困難な状況であることが明らかになった。

先進国と途上国の意見の対立により、条約の採択が遅れているが、共通の意思を持つ協力が必要であるとして、今後の対応が協議されることになった。

台湾のオブザーバー参加については中国などの反対により認められず、国際的な政治的な影響も見られる状況である。

WHO=世界保健機関の総会が開幕しました。いまだ合意に至っていない、感染症対策の強化に向けた「パンデミック条約」などについて協議します。

WHOでは、新型コロナウイルスの感染拡大を教訓として、国際的な感染症対策を強化するための「パンデミック条約」の策定を目指してきました。

しかし、ワクチン開発の技術移転や公正な配分をめぐって先進国と途上国の意見が対立し合意に至らず、目標としていた今年の総会での条約採択は出来ない状況です。

総会では、今後の対応を協議する方針で、テドロス事務局長は「成し遂げたい共通の意思があることを私はわかっています。解決はあなたたちの手に委ねられています」と協力を呼びかけました。

また、台湾のオブザーバー参加については、今年も中国などが反対し認められませんでした。