「ゼレンスキー氏の正当性終わった」 プーチン氏、停戦を巡りけん制

AI要約

プーチン大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領の正当性に疑問を投げかけ、停戦交渉に関するけん制を行った。

ウクライナ大統領選の延期や任期満了に伴い、政治情勢が不透明な中、プーチン大統領はゼレンスキー大統領の立場を否定した。

プーチン大統領は欧米との関係や平和サミットにおいても、ゼレンスキー大統領の正統性を疑念を示している。

「ゼレンスキー氏の正当性終わった」 プーチン氏、停戦を巡りけん制

 ロシアのプーチン大統領は24日、ウクライナのゼレンスキー大統領について「国家元首としての正当性は終わったと理解している」と話した。その上で、今後の停戦に向けた交渉を巡り「(相手が)合法的な政府だと我々が確信できる必要がある」とけん制した。ベラルーシでルカシェンコ大統領との会談後の記者会見で述べた。

 ロシアがウクライナで「特別軍事作戦」を続ける中、今年3月に実施予定だったウクライナ大統領選は先送りされた。ゼレンスキー氏の5年間の任期は今月20日で満了し、今後は暫定大統領として職務を続ける見通しだ。

 プーチン氏はゼレンスキー氏の大統領としての正当性について「ウクライナの議会や憲法裁判所、そのほかの当局が答えなければならない」と述べた。また、スイスがゼレンスキー氏の要請で6月中旬の開催を予定する「平和サミット」についても言及。会議の目的の一つは「欧米が、もはやその立場にない国家元首の正当性を確認することだ」と一蹴した。【モスクワ山衛守剛】