中国軍、台湾海峡周辺で軍事演習2日目 軍用機約50機の活動確認 中国軍「現場を制圧する能力を確認する」
中国軍が台湾を包囲する演習を継続中。台湾海峡周辺で活動する軍機や艦艇が確認されており、中国軍は現場制圧能力の確認を目指している。
演習の一環として、中国軍は台湾独立派への圧力を示すCG映像も公開。平潭島では演習が行われており、過去にはミサイル発射も確認されたが、今回は航行禁止区域が設定されていない。
演習の主な目的は台湾の新政権への圧力であり、過度な刺激を避ける意図もある。
きのう始まった、台湾を包囲するように行われている中国軍の軍事演習はきょうも続いています。けさまでに台湾海峡周辺でおよそ50機の中国軍機の活動が確認されたということです。
きのう撮影された中国軍の艦船とする映像。こちらの写真は中国軍のミサイル駆逐艦だとしています。
台湾を包囲するようにきょうも行われている中国軍の演習。
台湾国防部によると、けさまでに中国軍の航空機のべ49機、艦艇のべ19隻などが台湾海峡周辺で活動しているのが確認されたということです。
中国軍は「部隊が連携しながら現場を制圧する能力を確認する」としています。さらに。
中国軍は「台湾独立の大本営への攻撃」と題したCGも公開。台湾島にミサイルが降り注ぐ過激な内容です。
台湾に最も近い中国南部福建省・平潭島では。
平潭島を訪れている人
「中国の強さをアピールできている。台湾独立勢力は潰してしまえ」
今回の演習地域はおととし、当時のペロシ、アメリカ下院議長が台湾を訪れたことを受けて行われた演習よりも広くなっていますが一方で、当時と異なる点もあります。
記者
「軍事演習が行われる中、平和な雰囲気の平潭島ですが、2年前の大規模軍事演習の時には、ここから台湾に向けてミサイルが発射するのを見ることができました」
おととし、ここ平潭島ではミサイルの発射が確認できましたが、今回はミサイル発射訓練のための航行禁止区域は設定されていません。
今回の演習の目的はあくまで「独立派」とみなす台湾の頼・新政権への圧力であり、アメリカなどを過度に刺激することを避けたい狙いもありそうです。