独首相、欧州防衛に仏核抑止力を活用するマクロン氏の提案に賛成

AI要約

ドイツのショルツ首相は、欧州での軍事協力強化とフランスの核兵器活用提案に賛成する考えを示しました。

ショルツ首相はフランスの核抑止力強調を歓迎し、通常部隊や航空兵力、ミサイル防衛などへの注力も必要と語りました。

ショルツ首相はEUが独自に核兵器を持つ意図はないと説明し、NATOの負担分担にも言及して欧州の貢献を強調しました。

独首相、欧州防衛に仏核抑止力を活用するマクロン氏の提案に賛成

[フランクフルト 23日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は、23日付英誌エコノミストへの寄稿で、欧州が軍事的な協力を一層緊密化する必要があると訴えた上で、フランスの核兵器を欧州の安全保障に生かすことを提案したマクロン大統領の考えに賛成した。

マクロン氏は先月、欧州防衛を巡る議論にフランスの核兵器を加えるべきだとの見解を示している。

これについてショルツ氏は「フランスの大統領が自国の核抑止力を欧州的な次元で強調した事実を歓迎する。核抑止力だけでなく、われわれは強力な通常部隊、航空兵力、ミサイル防衛、サイバー、宇宙、超精密攻撃能力などにも目を向けている」と述べた。

一方でショルツ氏は、欧州連合(EU)が独自に核兵器を保有するわけでなく、フランスの核抑制に関する主権に疑問を投じる意図もないと説明した。

北大西洋条約機構(NATO)の欧米間の負担分担(バードン・シェアリング)にも言及し、欧州側がより多く貢献できるし、していくつもりだと表明した。