日中韓首脳会談、27日にソウルで 約4年半ぶり、「協力を正常化」
AI要約
日中韓3カ国の政府は、27日にソウルで開催される日中韓首脳会談（サミット）について発表した。約4年半ぶりの開催で、岸田文雄首相、中国の李強首相、韓国の尹錫悦大統領が出席し、6分野の協力策を議論して共同宣言を採択する見通し。
サミットは、新型コロナウイルスや冷え込んだ政治関係などの影響で、2019年12月以来途絶えていた。韓国大統領府は、3カ国の協力体制を復元し、正常化する重要な分岐点と位置づけている。
岸田首相は27日に訪韓し、尹大統領との首脳会談を予定している。日韓の協力が強化されることを期待し、今後も韓国と緊密な関係を築いていく考え。
日中韓3カ国の政府は23日、ソウルで日中韓首脳会談（サミット）を27日に開くと発表した。開催は約4年半ぶり。岸田文雄首相、中国の李強（リーチアン）首相、韓国の尹錫悦（ユンソンニョル）大統領が出席する。韓国大統領府によると、人的交流や気候変動、経済・通商など6分野の協力策を議論し、共同宣言を採択する見通し。
サミットは新型コロナウイルスやそれぞれの国の関係が冷え込んだ影響で、中国・成都で開催した2019年12月以来、途絶えていた。韓国大統領府高官は「3カ国の協力体制を完全に復元し、正常化する分岐点になる」と意義を語った。
岸田氏は26～27日の日程で訪韓し、尹氏との首脳会談を予定している。林芳正官房長官は23日の記者会見で、「日韓の対話と協力は様々な分野で、質、量ともに力強く拡大している」と指摘。「日韓両国の協力がさらに堅固で幅広いものとなるように、今回の会談の機会を含めて、引き続き韓国側と緊密に意思疎通しつつ取り組んでいく」と述べた。一方、李氏との個別会談については「現在調整中であり、決まっていない」とした。（太田成美＝ソウル、笹川翔平）
