「親ロシア派」フィツォ首相の銃撃犯は「親ロシア派組織兵」の詩人だった

AI要約

スロバキアのフィツォ首相が白昼の暗殺未遂事件に遭遇し、重傷を負った。犯人は親ロシア派組織の関係者で元警備員だった。

犯人はロシア軍特殊部隊出身の訓練を受けており、首相は親ロシア派でありながら対ロシア姿勢を取っていた。

事件は皮肉な運命として捉えられ、本件についての深い懸念が国内外で広がっている。

「親ロシア派」フィツォ首相の銃撃犯は「親ロシア派組織兵」の詩人だった

白昼の暗殺未遂事件だった。5月15日、スロバキアのフィツォ首相が同国中部での政府会合の後、外に出たところで至近距離から銃撃された。容体は安定しているものの深刻な状態が続いているという。

現場で拘束された犯人は、南西部レビツェに住む作家・詩人のジュラジ・チントゥラ(71)だと、現地メディアは報じた。元警備員で、合法的に銃を所持していたという。

隣国ハンガリーのある調査報道ジャーナリストによれば、チントゥラは親ロシア派組織「スロバキア人徴集兵」の関係者だった。一昨年まで存続した未登録の民兵組織で、指導者は元ロシア軍特殊部隊員から訓練を受けていた。

フィツォは昨年9月の総選挙後、3度目の首相に就任。選挙戦中はウクライナへの軍事支援停止を公約に掲げ、対ロシア制裁を非難していた。

親ロシア派首相が、親ロシア派のナショナリストに襲撃されるとは......。あるフェイスブックユーザーの投稿どおり、まさに運命の皮肉だ。