中国には9都市に11の日本人学校、スクールバスの警備強化目指した矢先に 邦人男児死亡

AI要約

中国広東省深圳にある日本人学校近くで、同校に通う男児(10)が男に刺されて20日、死亡した。

中国では6月にも江蘇省蘇州で、スクールバスで日本人学校に通う子供らが襲われる事件が起きている。

政府がスクールバスの警備強化などで日本人学校児童らの安全確保を図ろうとしていた矢先に事件が発生した。

中国には9都市に11の日本人学校、スクールバスの警備強化目指した矢先に 邦人男児死亡

中国広東省深圳にある日本人学校近くで、同校に通う男児(10)が男に刺されて20日、死亡した。中国では6月にも江蘇省蘇州で、スクールバスで日本人学校に通う子供らが襲われる事件が起きている。政府は中国本土9都市に11ある日本人学校に通う子供の安全確保を徹底するため、スクールバスの警備強化などを図ろうとしていた矢先だった。

蘇州では6月24日、スクールバスを待っていた日本人の母子が、50代の男から刃物で切り付けられてけがを負った。事件を受け、外務省は令和7年度予算案の概算要求で、初めて中国国内の日本人学校でのスクールバスの警備費として、約3億5000万円を計上。スクールバスに1台当たり警備員1人を配置する計画を立て、子供らの安全強化を図ろうとしていた。

外務省の海外在留邦人数調査統計によると、中国の在留邦人は10万1786人おり、2万人近い未成年も在留している(令和5年10月現在)。11の日本人学校には、合わせて3300人を超える児童や生徒が通学している。

中国に進出する日本企業で作る中国日本商会(本間哲朗会長=パナソニックホールディングス副社長)も今年7月、中国政府に邦人の安全確保を要望していた。