インスタグラム、18歳未満のアカウントは強制的に非公開 閲覧やメッセージ制限も厳格化

AI要約

未成年のユーザーを保護するため、インスタグラムがティーンアカウントを強制導入

ティーンアカウントは全ての18歳未満のユーザーに自動適用され、厳格な制限が設けられる

保護者用の管理ツールも強化され、安全なSNS利用が促進される

インスタグラム、18歳未満のアカウントは強制的に非公開 閲覧やメッセージ制限も厳格化

ニューヨーク(CNN) SNS大手のインスタグラムは17日、未成年のユーザーを危険から守るため、18歳未満を対象とする「ティーンアカウント」設定を強制的に導入すると発表した。設定が切り替わるとアカウントが自動的に非公開となり、ユーザーが閲覧できる内容も制限される。

インスタグラムをめぐっては、未成年のユーザーが危険にさらされている実態が3年ほど前に暴露されて脚光を浴びた。

ティーンアカウントの設定は18歳未満の全ユーザーに自動的に適用される。16~17歳のユーザーは自分で設定を切り替えて好きな設定に戻すことも可能だが、13~15歳のユーザーが設定を切り替えるためには保護者の承諾を必要とする。

親会社のメタはここ数年の間に、ユーザーに休憩を取るよう促したり、摂食障害に関する投稿など「年齢的に不適切」とされるコンテンツを制限するといった対策を講じてきた。それでも安全対策が保護者や未成年のユーザー本人任せになっている部分があまりに多いとして、批判がやむことはなかった。

新しいティーンアカウントの設定は、新規のユーザーも使用中のユーザーも含めて18歳未満の全員に適用され、自動的にアカウントが非公開になる。メッセージ機能も最も厳格な設定に切り替わり、既につながっている相手のメッセージしか受信できなくなる。写真の中の10代のユーザーをタグ付けしたり、コメントで言及したりできるのは、そのユーザーがフォローしている相手に限定する。

コンテンツ制限も厳格化され、例えば美容医療の宣伝など、「発見」タブやリール動画に表示される「センシティブ」なコンテンツは制限される。

1日のインスタグラム使用時間が1時間に達すると、時間制限の通知が届く。午後10時から午前7時の間は通知音が消え、メッセージは自動返信になる「スリープモード」が初期設定になる。

米国などでは来週からティーンアカウントへの切り替えを開始する。

保護者用の管理ツールにも新機能が加わる。自分の子どもがメッセージを送信した相手のアカウントを保護者が確認できるほか、1日の使用時間に制限をかけたり、夜間や特定の時間帯にインスタグラムを使用できなくしたり、自分の子どもが閲覧しているコンテンツのトピックを確認したりすることが可能になる。

米国、英国、カナダ、オーストラリアでは今後60日の間に、18歳未満のユーザーの全アカウントで設定が切り替わる見通し。その後今年から来年にかけ、ほかの国でも新しい設定が導入される。